銀行員の愚痴③ ~外貨個人年金保険の闇~

こんにちわ!弁当おやじです。

今日は銀行の愚痴第三弾です。

少し前に色々なところで取り上げられた外貨の個人年金保険についてです。

銀行の内部では平準払い(へいじゅんばらい)保険とかって呼ばれたりしますね。

どんな商品かというと、、

毎月一定額(1万円以上)を預け入れて、外貨(米ドルとか豪ドル)で運用し、65歳以上になったら年金という形でもらいます。

利率でいうと年間で1%以上つくので、今の日本の定期預金と比べるといいですよねっていうのが売り文句ですね。

では何か問題なのか。。

それは、円の定期預金を作ってもらっても実績にはならないが、外貨個人年金を売ると実績になるということです!!

本来、銀行員は、お客様のニーズが聞いて、それに合わせて、複数の提案を行い、しっかりリスクを説明したうえで、商品を選んでもらうんです。

それが、銀行の内部では上司からこの商品を売ってこい!!という指示が出ます。ベテランであれば、他の商品も組み合わせながら提案しますが、ほとんどの銀行員は社畜なので、その商品だけを売りに行きます。

そうすると、お客様がニーズに合わない、リスクをしっかり認識できていない商品を購入し、後でトラブルになるんです。

外貨個人年金保険では、為替リスクが理解されていないことがほとんどです。簡単に説明します。

①円定期預金の場合:月1万円を20年間積み立てた場合


1万円×20年×12か月=240万円がたまります。金利は低いですが、240万を下回ることはないですね。

②外貨個人年金の場合:月1万を20年間積み立てた場合、積立期間のドル円の平均を1ドル=100円とする。


1万円×20年×12か月=240万円 1ドル=100円なので2.4万ドルがたまります。
もしこれを、1ドル=80円の時に円に戻してしまうと、2.4万ドル×80円で196万になり、円定期預金と比べ44万のマイナスになります。

あくまでドルで貯まってしまうので、ドル円が変動した時にリスクが大きいんですね。

これをしっかり説明したうえで行って販売するのはいいのですが、そうではないケースが多い。

さらには自分の実績の為、できる限り多くの金額(10万とか)をやってもらうケースも多いです。

これって、お客様の為になっていますか?答えはNOです!!

月に1万~10万も積立できるのはある程度資金に余裕がある人で、運用が好きな人なら投資信託とかFX、株式を行います。その為、この商品の購入者は【資金に余裕がある】、【運用には詳しくない】、【高齢者】という人が多くなっています。

商品が悪いわけではないのですが、販売をする銀行の収益至上主義が最大の問題ですね。

メガバンクでは既に収益目標を廃止し、投資商品の運用残高やお客様満足度を実績とするようになっていますので、ある程度、舵を切りなおしているところではあります。

繰り返しますが、悪いのは収益、営業至上主義の銀行の体制です。上司が指示すべきは【今日は収益が上がらなくてもいい。1か月後にお客様に本当に満足してもらえる商品を買ってもらってこい】であり、【今日中に外貨個人年金を売ってこい、それまで帰ってくるな】ではないんですね。。

まあ古い体質の銀行員は近いうちに淘汰されるでしょう。もう時代に合ってないです。

銀行にはいろいろな商品があります。商品を一つしか提案できない銀行員は単純に勉強不足か、上司が悪いですね。

本日はこんな話でした。







銀行員事件ファイル③ ~情報漏洩~

こんにちわ!弁当おやじです。

今日は事件ファイル③です。

今日は情報漏洩です。

銀行はお客様の大事な情報を預かって仕事をしているので、その情報を第三者に漏らしてしまうことは、大問題ですし、お客様の信用を損なってしまいます。

そのため、情報漏洩は銀行でも最もやってはいけないことの一つになっています。

でも、、銀行も人がやってますので、どうしても起こってしまいます。正直にいうと銀行全体でみれば、かなりの頻度で情報漏洩が起きています。

一番多いのが、郵便やFAXの誤発送ですね、本来送ってはいけない書類を送ってしまったりするケースです。

私が見てきた中で一番大変だったのは、50以上のお客様に送った郵便の中に他のお客様の情報が紛れてしまったケースです。

具体的には情報を漏らされた先が銀行と融資取引があること。そして、預金残高が漏洩してしまいました。

え??それってたいしたことなくない??

私も学生時代であれば、そう思ったでしょう。でも銀行と融資取引があることは借入があること、預金残高はその会社にどれくらい体力があるかを示すことになります。

まあたしかに預金残高が数万円しかないという情報がでてしまったら、この会社大丈夫か?となります。

上場企業であれば、借入や預金の情報は公開されていますが、それ以外のほぼすべての中小企業は情報が開示されていないので、借入があること自体が情報漏洩になってしまうんですね。

情報漏洩によりどんな影響があるかも大事ですが、お客様の情報を預かっている銀行はその中の一つでも漏洩してしまうこと自体がダメってことです。。

では具体的に何が大変かというと、、

情報を漏らされてしまったお客様はもちろんなのですが、漏らしてしまったお客様にもすべて事情を説明し、謝罪を行い、情報をこれ以上漏らさないことをお願いしなければなりません。

今回のケースでは50以上のお客様をすべて訪問し、事情説明と謝罪を行います。

こういう場合は副支店長クラスが対応するのですが、まあ地獄ですね。

謝罪の為の訪問に忙殺され、仕事は全く回りません。。お客様も大変だねーと言ってくれる人も多いですが、やはりお叱りを頂くことも非常に多いですね。

ほとんどの場合、情報が悪用されるようなことはありません。それでも可能性をすべて遮断するという観点では事情説明と謝罪は必須なんです。

まあ、情報漏洩された側からすれば当然ですよね。。

銀行ではよくある情報漏洩ですが、1回銀行が情報漏洩してしまったばかりに謝罪も受け入れられず、何年も苦情として記録が残るような場合もあります。

銀行は信用で商売をしているようなところがあるので、一度裏切ってしまった代償は大きいということです。

銀行に限らない話でもありますが、信用って大事だなと思わせられる事件でしたね。



銀行の将来① ~遠くなる銀行~

こんにちわ!弁当おやじです。

今日は銀行が今どこを目指しているのか、将来どうなるかを私独自の見解ですが書いていきます。

そのためにざっくり今までの銀行が辿ってきた道を書きますね。

1990年代 バブル崩壊による不良債権処理に追われ、大手の破綻も相次ぐ。生き残りを書けた銀行再編の動きが起きる。国内収益が中心。

2000年代 メガバンクが設立され、銀行再編の動きを落ち着く。金融のグローバル化が本格化し、収益を海外に求めはじめる。

2010年代 フィンテック、マイナス金利導入により、銀行収益を圧迫。特に地銀は赤字転落が相次ぎ、地銀の再編が進む。海外収益は頭打ち。

2020年  2010年代の動きが加速。これからメガバンク、地銀ともに生き残りをかけた動きが求められる。フィンテック分野が今後の最重要ステージ。

こうして見ていくと、銀行って安定しているイメージが強いんですが、実は常に再編が起きたり、収益を稼ぐステージが変わってたり、目まぐるしいです。

今、足許で銀行が何を行ってるかというと、、

店舗もATMも減らして、窓口に来るお客さんも減らす。それによって、従業員も減らす。すべてをデジタルへシフトすることで、コストを下げる。営業のターゲットを絞り(富裕者、一部の中小中堅法人、大企業)、効率的な収益を上げることを目指す。

銀行も営利企業です。かつ健全な経営を行うことを義務付けれているやっかいな業種でもあるので、何とか収益を維持することに必死です。

そのために一般のお客さんをないがしろにしているところがあります。まあある意味仕方ないですが、今後は、「みんなにいい顔をする銀行」がなくなり、一部の人しかお客さんとしない銀行になります。

運用してくれる人、お金をたくさん借りてくれる人以外相手にしなくなります。預金だけしている人はダメなんです。

こうすることで、銀行が10年後も生き残るでしょう。でも従業員も減るだろうし、今より身近な存在ではなくなると思います。

銀行以外の色々な会社が銀行の代わりになるでしょう。

銀行は社会に絶対必要な存在です。でもその形は過去の変化とは比べ物にならないくらいその存在や人々からの認識は変わってしまうと思います。

銀行の良いところ① ~年収1000万~

こんにちわ!弁当おやじです。

自分でブログを見返すと、銀行の悪いところばかり書いていたので、今日は良い点を書きますね。

最大の良さは給与面ですね。私は某メガバンクに就職したのですが、運よく出世コースを歩みました。それが不幸のはじまりでもあったのですが、それはまたのちほど。

順調に行くと。30歳で年収1000万を超えます。もちろん残業代込ではありますが、30代ではなく、

30歳で1000万です。

同期のうち、半分弱がこうなりますので、確率は高いですよね。もし残りの半分に入ったとしても年収800万くらいはもらえますので、こんないい仕事はないなと思います。

じゃあ辞めるなよと総ツッコミを食らいそうですが、人生はイロイロなんです。。

あとは、土日祝日は休みだし、住宅手当も充実しています。

休日出勤もまれにありますが、年に1~2回という感じですかね。ほぼないです。

住宅手当もざっくりのイメージですが、家賃の半分以上が補助で賄えるイメージです。

色々書きましたが、要は収入面についてはほぼ完璧ですね。銀行にいるだけで一生安泰ですかね、割と。ちなみに上位地銀も同じです。

あとは少しずつですがブラック要素は薄れつつあります。年収とブラックのバランスでいうとここまで年収が高いのに、その割にかなりブラック要素は低いといえる職業だと思います。

あと私生活でも住宅ローンもクレジットカードも何でも審査通ります。社会的な信用力も抜群といえるでしょう。これから銀行は苦しい時代が来るとは言われていますが、私の感覚では、将来的にも生活面で困ることはほぼないと確信しています。

こうして書いていくといい職業ですね。なんで辞めたんだ自分!!と思うことも結構あります。まあ後悔はまったくしてないですけどね。

あとは、周りからの評判はすこぶるいいですね。

職業毎だと、自営業=不安定、大丈夫?  公務員=安定しているけど、つまらない人?  外資系=給与は高いけどすぐにクビにならない?  飲食業=給与低い?  商社、広告代理店=ハードワーク?

と色々イメージがあるなか、銀行員は固いイメージは強いですが、優秀で、給与高くて、休みも取れると、割といいイメージが多いですね。

あとは人も好い人が多いですよ。9割の人はとても良い人です。他の職業より変な人は少ないと思います。

ここまでを総括すると、給与面、ワークライフバランス、人間関係どれをとっても、良い職場だと思います。

そこそこ良い生活がしたくて、将来家族も養いたいし、家も買いたいし、趣味もしたいという人にはとても良いです。しっかり仕事をして目標を頑張る覚悟がある人にはお勧めですね。

最後に。。銀行は平成の時代の優良企業です。令和でも優良企業になれるかはこれから次第ということだけは言っておきたいと思います。



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銀行員の愚痴② ~支店長絶対主義~

こんにちは。弁当おやじです。

今日は愚痴第二弾です。

今日は、銀行ならではの支店長絶対主義について話したいと思います。

銀行では支店長が絶対的存在です。その理由は実にシンプルです。

銀行は人事がすべてであり、人事評価はすべて支店長の評価で決まるからです。

私なんかは銀行の営業でしたので数字の目標もありました。数字を達成することは人事評価を上げる要因の一つではありますが、イコール出世することには繋がりません。

なぜか??

ほとんどの銀行では4月に目標を設定して、6か月毎とか1年毎に評価を行います。

でもこの評価っていうのが結構あいまいなんですよね。

実績が悪くても、あれやこれやと色々やりました、頑張りました的なことを評価の際に書くことで、実績が悪くとも、評価を上げることは可能だったりします。

もちろん全く実績がなければきびしいですけどね。

10年以上銀行営業をやった私からすれば、実績の50%以上は【運】です。

たまたま取引先におおきな設備資金ニーズがあったり、たなぼた的な実績も多いです。そうすると、「こいつは実績上がったけどたまたまだな」とか、「こいつは実績上がってないけど、運がなかっだけだな」ということがあります。

だから、言い方を選ばず言うと、実績がなくても、支店長が「こいつは頑張っているから(俺のお気に入りだから)評価してやろう!」となりがちなんです。

怖いですね。。

だから支店内での振る舞いもとても大事で、いかにも私頑張ってます、色々お客さんとうまくやってます、とアピールすることで、評価を上げることもできます。

そして評価はすべて支店長が判断し、本部もそれを鵜呑みにします。まあ実際に仕事ぶりを見ていない本部には評価できないので、支店長評価=会社の評価となります。

そうするとどうなるか、、、 支店長に気に入られることがとても重要になります。

名誉を守るためにいうと、銀行員全員がごますりではないし、ごますりを嫌う支店長もいますので、気に入られ方は人それぞれです、、が

唯一の原則は支店長に嫌われれば、出世は難しいということです。

支店長も人ですから、好き嫌いはあります。この評価体系の曖昧さは私が大嫌いなところです。

そんな評価体系なのに、若いころ先輩によく言われました。自分のつかえてる支店長を出世させることがお前らの役目だ、、と。

はっきり言います。気持ち悪いですね。。

そもそも「つかえる」という言葉がおかしいですし、好きな支店長ならまだしも、尊敬もできない支店長を出世させるなんで、なんておかしな話でしょうか。俺は奴隷じゃねえよ。

本当にとりはだもんですね。

悪いことばかり言うのもあれなので、、

一応こんな実例もありますので、書いときますね。

〇 支店長と大喧嘩して、絶対飛ばされると思ったら、こいつは骨のあるやつだと評価されて栄転した。

〇 ごますりが嫌いなので、支店長とは一切仲良くしなかったが、圧倒的な実績を上げることで。支店長も高い評価をしないわけにはいかず、栄転した。

本日はこんな話でした。



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銀行員事件ファイル② ~夜逃げ~

こんにちわ。弁当おやじです。

今日は事件ファイル②です。

今日は銀行員っぽい話、、本当の事件です。

銀行はお金を貸しています。数千万は当たり前、数億円貸すこともあります。

そうすると、当然返せさなくなる人もいますね。

そういう時、どうするか。普通は銀行に毎月の返済額を減らす、もしくは利息だけ払って、元金はしばらく返済しないという対応をとってもらえないか相談するんですね。

でもそれでもどうしようもない時は、倒産するということになります。倒産には民事再生とか、色々方法があるのですが、それはまた今度。

いきなり銀行に倒産のFAXが届くとかも、銀行員であれば経験したことがある人は多いと思います。今回はそんな倒産の話です。

取引先にある日電話をしたら、連絡がつかなくなったことがあります。中小企業であれば数日くらい連絡がとれなくなることは結構あります。

この取引先は3日連絡がつかず、社長の携帯も繋がらず、銀行員の直観として嫌な予感がしたんですね。

それで私は事務所を見に行きました。

銀行員としての現場確認はとても重要です。会社の雰囲気や従業員の表情からも倒産の予兆なんかはあったりします。

事務所に行くと、電気もついていない、当然開いていない。。。。。

これはやばい。。。。

急いで帰って上司に報告し、上司と現場を見に行きました。結果は同じ。。そりゃそうだ

それからは銀行員が行うことは色々あります。

まずは何とか連絡つけるということが最大の目的になります。登録の電話番号が他にないか、社長の連絡先、HP、あらゆる手段で連絡先がないか探します。

次は口座を見ます。口座の動きがあるか、取引先から入金はあるか、おかしな動きはないか、手形を振り出していれば不渡りになっていないか。

本部へ報告しますし、場合によっては口座からお金を引き出せないように設定します。

数日間バタバタして、そのころには方向性がでます。今回のケースでは貸出を回収するということでした。

今回のケースは資金が足りなくなったことによる社長の夜逃げでした。預金が残っていれば、預金から返済を行う。保証人がいれば保証人に請求を行います。このケースでは預金はなく、保証人は社長本人なので意味なかったです。どうしよう・・

でも実は、、もし回収できなくても、全額が銀行の損失になるかというとそうでもありません。

今回のケースもそうなのですが、小さい会社向けの貸出はそのほとんどが保証協会付貸出になっています。保証協会というところが、会社が倒産した場合、貸出額の80%~100%を保証(補填)してくれるんです。

もし5000万の保証協会付貸出を行っている先であれば4000万は信用保証協会が補填してくれます。銀行の損失は1000万になります。

だから倒産のリスクが高そうだなーという取引先には、保証協会付貸出を提案することが多いんですね。

半沢直樹のような5億円の貸出(しかも信用保証協会付貸出ではない)が損失となることは実はかなり珍しいです。そういえば半沢直樹放送延期になりましたね。。コロナめ。。

銀行員が倒産に敏感になるにはいくつか理由があります。

①自分の審査が間違えていた。。
これは銀行員として否定されたに等しく、非常に恥ずかしいし、悔しいことです。

②銀行に損失を出してしまう。
5000万を1年間、2%の金利で貸出をした場合は得られる金利は100万くらい。それから資金を持ってくるためのコストもあるので、いいとこ50万くらいですね。銀行はこういった小さい積み重ねで収益を得ています。これが一気に1000万という損失が出てしまうのです。正直冷や汗が止まらない。。。。。

こんなリスクを内包しながら貸出金額自体は伸ばしていかないといけない。。それはとても大変なことですね。

でも融資審査は自分だけでなく、上司も見てOKを出しているので、自分一人で抱え込む必要はないです。むしろ上司、支店長が焦るべき話ですね。

でも実際は責任のなすりつけあいになることが多いですかね。。いい上司も当然いますが。

今回は3000万の貸出のうち80%が保証協会で保証されたので、実際の損失は600万くらいでした。若手のころでしたので、自分の出世や評価には全く影響ありませんでした。

これも一つの良い経験ですね。