こんにちわ。弁当おやじです。
今日は事件ファイル②です。
今日は銀行員っぽい話、、本当の事件です。
銀行はお金を貸しています。数千万は当たり前、数億円貸すこともあります。
そうすると、当然返せさなくなる人もいますね。
そういう時、どうするか。普通は銀行に毎月の返済額を減らす、もしくは利息だけ払って、元金はしばらく返済しないという対応をとってもらえないか相談するんですね。
でもそれでもどうしようもない時は、倒産するということになります。倒産には民事再生とか、色々方法があるのですが、それはまた今度。
いきなり銀行に倒産のFAXが届くとかも、銀行員であれば経験したことがある人は多いと思います。今回はそんな倒産の話です。

取引先にある日電話をしたら、連絡がつかなくなったことがあります。中小企業であれば数日くらい連絡がとれなくなることは結構あります。
この取引先は3日連絡がつかず、社長の携帯も繋がらず、銀行員の直観として嫌な予感がしたんですね。
それで私は事務所を見に行きました。
銀行員としての現場確認はとても重要です。会社の雰囲気や従業員の表情からも倒産の予兆なんかはあったりします。
事務所に行くと、電気もついていない、当然開いていない。。。。。
これはやばい。。。。
急いで帰って上司に報告し、上司と現場を見に行きました。結果は同じ。。そりゃそうだ
それからは銀行員が行うことは色々あります。
まずは何とか連絡つけるということが最大の目的になります。登録の電話番号が他にないか、社長の連絡先、HP、あらゆる手段で連絡先がないか探します。
次は口座を見ます。口座の動きがあるか、取引先から入金はあるか、おかしな動きはないか、手形を振り出していれば不渡りになっていないか。
本部へ報告しますし、場合によっては口座からお金を引き出せないように設定します。
数日間バタバタして、そのころには方向性がでます。今回のケースでは貸出を回収するということでした。
今回のケースは資金が足りなくなったことによる社長の夜逃げでした。預金が残っていれば、預金から返済を行う。保証人がいれば保証人に請求を行います。このケースでは預金はなく、保証人は社長本人なので意味なかったです。どうしよう・・
でも実は、、もし回収できなくても、全額が銀行の損失になるかというとそうでもありません。
今回のケースもそうなのですが、小さい会社向けの貸出はそのほとんどが保証協会付貸出になっています。保証協会というところが、会社が倒産した場合、貸出額の80%~100%を保証(補填)してくれるんです。
もし5000万の保証協会付貸出を行っている先であれば4000万は信用保証協会が補填してくれます。銀行の損失は1000万になります。
だから倒産のリスクが高そうだなーという取引先には、保証協会付貸出を提案することが多いんですね。
半沢直樹のような5億円の貸出(しかも信用保証協会付貸出ではない)が損失となることは実はかなり珍しいです。そういえば半沢直樹放送延期になりましたね。。コロナめ。。
銀行員が倒産に敏感になるにはいくつか理由があります。
①自分の審査が間違えていた。。
これは銀行員として否定されたに等しく、非常に恥ずかしいし、悔しいことです。
②銀行に損失を出してしまう。
5000万を1年間、2%の金利で貸出をした場合は得られる金利は100万くらい。それから資金を持ってくるためのコストもあるので、いいとこ50万くらいですね。銀行はこういった小さい積み重ねで収益を得ています。これが一気に1000万という損失が出てしまうのです。正直冷や汗が止まらない。。。。。
こんなリスクを内包しながら貸出金額自体は伸ばしていかないといけない。。それはとても大変なことですね。
でも融資審査は自分だけでなく、上司も見てOKを出しているので、自分一人で抱え込む必要はないです。むしろ上司、支店長が焦るべき話ですね。
でも実際は責任のなすりつけあいになることが多いですかね。。いい上司も当然いますが。
今回は3000万の貸出のうち80%が保証協会で保証されたので、実際の損失は600万くらいでした。若手のころでしたので、自分の出世や評価には全く影響ありませんでした。
これも一つの良い経験ですね。
