銀行員のあれこれ⑦ ~コミットメントライン~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日は最近ニュースなんかでよく見るけど、なんかよく分からない【コミットメントライン】についてです。

ニュース記事なんかでは、某大企業が銀行に対して、融資を依頼し、コミットメントラインを組成、、なんて感じで載ってますね。

コミットという言葉は少し前の某フィットネスクラブで流行りましたね。結果にコミットする、、というやつです。

コミットとは約束する、確約するという意味があります。

また、ラインとは枠という意味です。

コミットメントラインを訳すと、確約した枠になります。

なぜ今、コミットメントラインは増えているのかいうと、、

大企業で、今すぐにはお金はいらない、手許現金でなんとかやりくりできるんだけど、コロナの影響で数か月後には資金が足りなくなるかもしれない。その時に備えて、いつでも借りれる融資枠をつくっておこうということです。

コミットメントラインのメリットは次の2つです。

〇 一度コミットメントラインを作ってしまえば、その期間中(大体が1年)はどんなに業績が悪くなってもいつでも借入できる

〇 すぐに借入をするわけではないので、金利負担を抑えられる。

銀行というのは雨のとき傘をささないと言われるように、業績が悪化すると、とたんに融資が出にくくなります。赤字企業に融資を行うのは非常にハードルが高いです。

その点、コミットメントラインは、どんなに赤字になっても、いつでも借入できるというメリットがあります。

また、あくまで借入できる枠をつくるだけなので、今すぐには必要ない企業にとっては、余計な金利を払う必要がないのもメリットです。

ただし、デメリットもあります。

〇 手数料がかかることが多い(枠の金額×1~3%程度)

〇 借入をしない金額に対して、手数料がかかる(使わない金額×0.2~0.5%程度)

銀行としては、どんなに業績が悪化しても一度決めた金額まではいくらでも融資します、と約束する為、リスクは高いです。その対価として手数料がかかります。

もし1000億のコミットメントラインを組成した場合、手数料が仮に1%だとしても、10億円手数料を払う必要があります。

また、たとえば1000億のうち、200億しか使わない場合、残りの800億に手数料がかかります。800億×0.2%×期間になるので、1年間ずっと200億しか使わないと、800億×0.2%×1年=1.6億円も払わないといけません。

その為、銀行ではコミットメントラインは、代表的な儲かる融資形態です。リスクを負う代わりにがっぽり手数料をもらうわけですね。

その為、手数料の交渉は企業、銀行ともに激しい交渉が行われます。皆さんもコミットメントラインの組成のニュースを見たら、背景にそんなことがあると想像してみると面白いかもしれないですね。

今日はこんなお話でした。





銀行員のあれこれ⑥ ~銀行員の結婚~

こんにちわ!弁当おやじです。

昨日まで割と堅苦しい話が多かったので、今日は少し観点を変えて銀行員の結婚について書きたいと思います。

銀行員の結婚で一番言われているのは、社内結婚が圧倒的に多いということです。

社内結婚は銀行に限らず、どこの会社でもそれなりにあると思いますが、銀行の社内結婚は断トツで多いんじゃないかと思います。

しっかり調査をしたわけではないのですが、その割合は、

5割以上だと思います。

正直言うと、本当に驚きました。結婚している上司に聞くとほとんどが社内結婚。本当に8割以上じゃないかと感じることもあります。

その理由は色々あると思うのですが、個人的な分析は次の通りです。

【結婚する本人達の目線】

〇 収入が良く、会社も安定している為、安定した生活を送れる。

〇 土日祝が休みであり、生活リズムが合わせやすい。子供が生まれてからも同じ。

〇 銀行独特の文化を理解している為、楽である。

【家族、親族からの目線】

〇 職業として安定している。知人、友人にも言いやすい職業であるため、家族、親族受けが良い。

〇 なんとなく信頼がおける気がする。

〇 お金にしっかりしているイメージがある。

こんなところでしょうか。。

一番の理由は収入が安定しているところだと思いますが、個人的な一番の理由は、

家族、親族受けが良い。

と思っています。

やっぱり結婚は家族と家族の結婚でもあるので、本人同士が良くても、うまくいかないことは本当に多いと思います。

個人的にはくそくらえ、なことですが、本当に多いです。

やはりそこ(家族、親族)のハードルがないと結婚はスムーズに進むような気がしています。

あと、銀行員あるあるですが、本人達で一番大きな理由は

銀行独特の文化を理解している、です。

銀行独特の文化というと、飲み会とゴルフという付き合い関連です。

銀行員は飲み会が異常に多いです。せっかく高い収入を得ているのに、貯金も少なく、毎月資金繰りに苦労している人も結構いるのは飲み会が多いからです。

飲み会の頻度は、最低でも週1~2回、多いと毎日です。

これは、仕事のストレスが高いのと、収入がそれなりにあるという点が理由です。銀行員には今月お金が苦しいから飲み会に行かないという考えはあまりありません。。

家族、奥様からすると、ふざけるなという話ですが、銀行員だと、飲み会が多いことは仕方ないと理解していることが多いです。

あとはゴルフですね。

お客様との接待もあるので、仕事上でもある程度ゴルフをする必要があります。その為、若いころからゴルフをすることが多く、毎週ゴルフということもあります。

ゴルフだと当然ほぼ一日いないので、これも家族の理解なしでは成立しません。

こういう少し異常な銀行文化を理解してる、、というより仕方ないことだと諦めてくれるので社内結婚が多いという背景があります。

ただ、近年は強制的な飲み会は減りつつあります。あくまで付き合いの世界です。

そんなこんなで銀行員同士の社内結婚は多いと思います。

本日はこんなお話でした。





銀行のいいところ③ ~銀行の使命が果たせる時~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日は銀行のいいところ第三弾です。

本日もコロナ関連ですね。

今までの記事でも、銀行というのは、綺麗ごとばかりではなく、目標に苦しめられ、理想と現実の狭間で悩むということは書いてきました。

じゃあ、銀行員の理想って??

あくまで私の場合(法人営業)ですが、こうでした。

〇 事業を継続もしくは拡大していきたいという経営者の悩みに寄り添い、資金的な支援を行うことで一緒に経済発展に貢献する。

銀行の社会的使命を具現化するんですね。

でもなかなかそんなことは出来なくて、苦しいのです。けれど、この理想をただただ実行できる時というのがあります。

それが今です。林先生風になってしまい、すいません。。

コロナの感染拡大、過去でいえば、リーマンショック、東日本大震災という日本が苦境に立たされた時、銀行は本来の使命に没頭します。

資金繰りに苦しむ企業支援に全力を注ぎ、収益を上げることは二の次になります。

不謹慎になってしまうかもしれませんが、過去私は、こういった苦境の時が一番銀行員として使命感を持って働けていたことを覚えています。

今、医療関連の方は苦しみながらも日本を支えていただいております。それに比べれば、銀行員は安全な場所から仕事をしているので、比較にはならないかもしれません。

それでも、何とか資金面で役に立ちたいと思って働いている銀行員もいるということを書いておきたいと思います。

銀行が本来の使命だけに没頭できる会社になれば、たぶん私は銀行員を辞めていないと思いますし、やりがい、収入、信用性、あらゆる面で理想の職業になっていたと思います。

一日でも早くコロナが終息し、世の中の苦労されている人たちがまた笑えるようになることを祈っています。







銀行員のあれこれ⑤ ~融資を勝ち取るために必要なこと~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日もコロナ関連ということで、銀行から融資を勝ち取るために必要なことを書いていきたいと思います。

まず銀行での融資までの簡単な流れです。これは銀行員目線で書いています。

① 融資の申込を受ける。

② 担当者ベースで、一次判断。断る場合は上司に報告の上、謝絶。進める場合は融資の形態や金利について上司と相談しながら方向性を決める。

③ 稟議を書く

④ 支店長や本部案件であれば審査部と協議しながら、稟議決裁を得る

⑤ 契約、実行

それぞれのタイミングでお金を借りる側がどうすればいいかについて説明します。

まず、一番大切なのは①の申込です。

以下のことについて整理していくと話が早いです。

〇 どんな理由で必要な資金なのか 

いわゆる「資金使途」と言われるところですね。漠然とお金が必要だといわれると銀行員は困ってしまいます。なぜお金が必要なのかを明確にしましょう。例えば赤字資金、人件費支払、仕入資金、設備資金などですね。

〇 いくら必要なのかとその根拠

いくら融資してほしいのか、そして大事なのはなぜその金額なのかを明確にしましょう。銀行は曖昧な金額で融資はしません。例えば毎月の仕入資金が1千万必要で、売上が回収できるまで3か月かかるので、1千万×3か月=3千万が必要、といった感じですね。

〇 返済期間をどうするか、短期なのか長期なのか

どれくらいの期間で返済するかも重要です。実際に借入を返せる期間はどれくらいなのか、実情の沿った形で決めておいて下さい。

〇 借入返済も織り込んだ事業計画

これが最重要ですね。なぜかというと、銀行員が稟議で一番苦労するのが事業計画です。借入返済できる計画であることはもちろんですが、一番難しいのは、事業計画の根拠、妥当性を証明することです。

事業計画は未来の話なので、だれにもそれが100%実現するかは分かりません。それを証明しないといけないですね。

その方法はかなり色々あるのですが、いくつか代表例を書きます。

・過去の実績から証明する。 

これが一番ですね。なぜなら過去の実績で達成したことのあることで証明するので、信用できますね。

・すでに取引先と商談が進んでおり、売上が見込める

これもいいですね。すでに取引が見えているので、極めて可能性高いです。

・社長の経歴

社長が同じ業界で人脈があるのか、経験があるのか、これも重要です。

・これから伸びる業種なのか、出店場所や事業エリアが適正か

業種がこれから伸びるのか、出店場所や事業エリアが適正なのかも非常に重要です。

これ以外にも、証明方法は無数にあります。

大事なのは、客観的に見て説得力があるかどうかです。

なぜかというと銀行の審査は複数の人間が見て判断します。その為、担当が融資したいと思っても、上司も説得しないと融資はできません。特に審査は社長本人には会わないので、書面のみで判断します。

その為、客観的に見ても、借入が返せると思わせることが重要なんです。

②については、借入する側はとくにやることはないです。ただし、金利や借入期間について銀行から色々な条件が出ることがあります。銀行サイドの意見も聞きながら納得する形で方向性をすり合わせましょう。

担保を入れてほしい、預金をいくらしてほしい、○○の取引をしてほしい、とかです。

地銀は特に、融資とセットで色々な取引を提案してきます、注意深くよく内容を見て下さい。

③と④については、審査の過程で色々質問が来たり、追加の書類提出をお願いされたりします。

これについてはできるだけ早く対応しましょう。銀行員は常に5件程度の案件を同時並行で進めることが多いです。担当が仕事を進めやすいようにすることで、結果的に早く融資を取ることが大事です。

同時に、銀行員は限られた時間で多くの仕事をこなさないといけません。なかなか話が進まない、回答がないと思ったときは担当で状況を確認しましょう。

担当が怪しい時は上司を出してもらうようにしましょう。担当が複数の案件を抱えて動けなくなっている可能性があります。

⑤については、銀行から書類を依頼されますので、書類を整えたうえで、契約日、実行日をすり合わせましょう。最終的な条件の確認も忘れないでください。


細かいことはこれからも少しずつ書いていきますが、全体感はこんな感じです。

ご参考にしてください。







銀行の将来④ ~コロナにより決算はどうなる~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日は少し近い銀行の将来の話をしたいと思います。

コロナで多くの企業が影響を受けており、銀行って業績、決算ってどうなるんだろうって考えている人がいると思いますので、私の独断と偏見で書いていきます。

まず、コロナによって銀行の業績に影響することを書きます。

① 保有してる株価の大幅下落により減損処理

② 貸倒損失の増加

③ 貸倒引当金の増加

④ 営業停止により、減収

⑤ コロナ関連資金の貸出増加による増収

こんなとこですかね。一つずつ説明させて下さい。

はすでにニュースにもなっていますが、日本と海外の株価が大きく下げましたよね。

日経平均も2万をずーっと超えていたのに、2万を切りましたし、アメリカはここ一年で過去最高株価を何度も更新するくらい絶好調だったのに、いまは大幅に下げています。

銀行は多くの国内と外国の株を持っていますので、株価が下がるとその分を損失として計上しないといけなくなります。

ただし、この件については、銀行への業績は限定的です。

なぜなら、金融庁が株価の減少分を決算に反映しなくてよいという特別措置を決めたのです。また、株価も少しずつですが上がってきているので、大きな影響はないと思います。

は企業が倒産することにより、貸していたお金が返ってこず、損失は増えることです。ぱっと見、これが一番影響がありそうですが、銀行員の感覚としてこれも影響は限定的だと考えています。

なぜなら、多くの補助金や融資により、倒産してしまう会社の数は全体から見たら限定的になるからです。多くの会社は業績が悪化しても倒産までは至らずに生き残る可能性が高いと考えられます。

これは過去のリーマンショックや東日本大震災の事例からほぼ間違いないです。

倒産する会社は増えるのは確実ですが、銀行の業績という観点ではそこまで大きな影響はないでしょう。でもこれは、銀行が、数か月の営業停止で倒産してしまうような会社にはもともとあまり融資をしていないということの裏返しでもあります。

銀行も慈善事業ではないので仕方ないのですが、本来の役割期待からすると銀行が無力だなと感じるところですね。

次はですが、これが一番影響が大きいでしょう。

まず貸倒引当金の説明をさせて下さい。

銀行が貸出するときに、その貸出先の業績、評価により、格付というものを付与します。つぶれにくい会社ほど、良い格付がつきます。

その格付ごとに、貸倒引当率というものが設定されていて、その分を経費計上しているんですね。

具体的にはA社に1億円貸出をするときに、その会社の格付による引当率が5%だとします。

1億円×5%=500万円を貸出をすると同時に経費計上するんですね。それは貸出をした会社が倒産して貸出を返せなくなった場合に備えて、一定額を経費として計上しておくんです。

なぜ、この影響が大きいかというと、

貸倒引当金は、会社の格付が悪くなると増加し、しかも

倒産しなくても経費計上しなくてはいけないからです。

多くの大企業はコロナで倒産しなくても一時的に業績が悪化します。中小企業も同じです。

その為、銀行への影響が一番大きいのは貸倒引当金の増加です。

については、前向き営業はどの銀行も自粛気味ですが、特に個人営業の影響が大きいでしょう。但し、訪問できなくても電話等でセールスはできますし、短期的であれば影響は限定的です。

については、融資の申し込み増加しているので、増収になりますが、③で書いたように引当金も増えますので、あまり大きな影響はないでしょう。

では結論を書きますね。

コロナによる営業自粛と貸倒引当金の増加により減収減益となる可能性が高いが、大きな影響はない!

ちなみに、これは業績堅調はメガバンクと上位地銀の話です。

元々赤字計上している中位もしくは下位地銀についてはこの限りではなく、より苦しい状況になってしまう可能性が高いです。

本日はこんな話でした。

自粛頑張りましょう!!







銀行員のあれこれ④ ~金融緩和を分かりやすく~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日は、今朝ニュースで【日銀が追加金融緩和】を行うって話があったので、その話題です。

そもそも金融緩和ってよく分からないですよね。

一部の良く勉強している人でないと世の中の大半の人がよく分かっていないと思います。

たぶん銀行員も半分以上、下手したら8割は理解していないと思いますよ。

だって、理解しなくても仕事はできちゃうので。。

今日はめちゃシンプルに説明します。

金融緩和はなにかというと、

「世の中にあるお金の量を増やすことです」

それって、給料が増えたり、みんながお金持ちになるっていうことか、、、

そういう理解であっています。

細かいことを言い出すときりがないのですが、ようは会社も家計もお金で潤沢にすることを金融緩和っていいます。

ではその為にどうするか。

日銀(日本銀行)っていうのは日本の国の銀行なんです。だからみなさん日銀の口座って持ってないですよね。

国の銀行である日銀が国債っていうものを民間の銀行から買います。そうすると、民間の銀行が国債の売却代金を手に入れるので、それが、色々な会社にお金として渡ります。

そうするとどうなるか、、

〇 世の中のお金が増えるので、皆がものをたくさん買う。それにより、物価が上がる。

〇 世の中のお金が増えるので、借入するときの金利が低くなり、お金が借りやすくなる。

物価上昇と、借入金利の低下。この二つが金融緩和の成果になります。

物価が上昇すると、会社が潤うので、業績が良くなって景気が良くなります。

借入金利が下がると、会社が借金をしやすくなるので、色々投資(工場建てたり、新事業を始めたり)ができるので、従業員も増えるし、給料も増えるし、これも景気が良くなります。

すべて、景気を良くすることにつながります。

じゃあ、ずっとやればいいじゃん!となるのですが一つだけ問題があります。

国債っていうのは国の借金なので、借金して景気を良くするという金融政策なんですね。今すでに日本は900兆円を超える国債(国の借金)があるので、無限に増やすわけにはいかないんですね。

なので、金融緩和とは、、

景気を良くするために、世の中のお金を増やす日本銀行が行う金融政策って覚えるといいと思います。

では今回の日銀政策を見ます。

〇 国債の購入上限枠を撤廃

〇 企業のCPの購入額を倍増

コロナの影響でこれから、ますます国の借金を増やさざるを得ない状況ですね。

その為、日本を支えるために、国の借金を増やしてでも、世の中のお金を回しますっていうのが一つ目です。

二つ目ですが、CP(コマーシャルペーパー)っていうのは企業の借金です。これを日銀が買う金額を増やすことで、企業のお金を回す。これも世の中にお金を増やすことに繋がります。

色々な問題があり、金融緩和も成果を疑問視することがあります。ただ今のコロナに耐えるしかない現状を考えると妥当な金融政策だと思います。

10万円一律給付は決まりましたが、このままでは5月の緊急事態宣言延長も濃厚。第2弾の10万給付やさらなる休業支援が求められそうですね。

本日はこんなお話でした。







銀行員のあれこれ③ ~住宅ローンの審査~

こんにちわ!弁当おやじです。

なかなかコロナの感染拡大が収まらない今日この頃ですね。

このままではGW明けも自粛が続きそうですよね。

まあ個人的にはもっとしっかりと補償を厚くして5月いっぱいまでは緊急事態宣言解除しないべきだと思います。中途半端に解除して6月、7月まで続くようであれば、5月中は徹底してやったほうがいい、と思います。

ただ政府が頼りなさ過ぎて、、ここまで日本が残念な国だとは思いませんでした。。休業補償を自治体任せにする政府っていったい。。。

さて、本題です。

今日は住宅ローンですね。

コロナの影響で、返済ができない、なんとかしてほしいという話もこれからどんどん増えてくると思います。

そのあたりも書いていきたいですね。

まず、住宅ローンというのは、銀行では、「定型商品型ローン」と言われています。

これはつまり

【審査方法について統一したルールがある】ということです。

カードローンとかマイカーローンなんかも同じです。

法人向けの融資だと、決まった審査ルールはなくて、営業担当が頑張って意見を書いて、それが認められれば融資が実行できるのですが、会社の業種や特色はさまざまなので、統一したルールはないです。

一方で、住宅ローンは勤続年数、返済比率といった一定の審査ルールでローンが通るか、通らないかが決まります。

その審査ロジックは過去に住宅ローンを借りた人のデータから、銀行が考えたロジックになります。

具体的には勤続年数が長いと返済できる可能性が高くなる、年収額に対して返済額が少ないほうが返済できる可能性が高いとかです。

この審査ロジックも定期的に見直しをしています。今は転職が当たり前になりつつあるので、今後は勤続年数の重要性が下がる、ということが想定されます。

現在重要視されている項目は、

①勤続年数、②企業属性(大企業だと有利)、③返済比率(収入のうち返済に回る比率)、④自己資金額、⑤預貯金額  くらいですね。

ほぼこれだけで判断しています。

なので、審査が通らないからといって、その銀行に文句を言っても、結果が変わることはありません。あきらめて次の銀行に行きましょう。

次は金利です。

金利については、ある程度担当に裁量(権限)があります。住宅ローンは店頭金利(2%台のくそ高い金利)から、どれくらい金利を優遇(下げる)するかで決まります。

勤める企業、買う住宅メーカーによって優遇が増える場合もありますし、色々です。単純に預貯金がたくさんあって属性が良いと判断される方は優遇が増えることもありますので、そこは交渉可能です。

最後にコロナ関連です。

まず、以前に今回と同じようなケースになった事例です。

東日本大震災が代表例ですね。大型震災で被害を受け、住宅ローンの返済ができなくなった場合、住宅ローンの返済額をストップさせる、もしくは返済額を減らすという申し出についてはほとんど認められています。

特に震災で家が流されてしまった人は、借入自体をなかったことにする措置もありました。新しい家を建てる時に住宅ローンを組むと、前のローンとあわせて2倍の住宅ローンを返さないといけなくなるため、前のローンは免除します、というものです。

いわゆる二重ローン問題です。

コロナでは家が壊れたり、流されたりする人はいないので、ここまでの措置はないです。

但し、今回もコロナの影響で、収入がなくなったため、返済を止めたい、金額を減らしたいという申し出についてほぼ間違いなく通ります。

ただ注意してもらいたいのは、金利についてです。

銀行がこのようなケースで対応しやすい順番は次の通りです。

①返済額を減らす、返済期間を延ばす

②返済を止める

③金利を下げる

①と②については、認められる可能性は高いですが、③については厳しいです。

銀行の考え方として、返済が苦しい場合、返済額を減らすもしくは止めるということが一番効果的であり、金利部分について引き下げる、金利支払を止めるというのは本当に最終手段になってしまうんです。

その為、金利をこのタイミングで引き下げることは極めて困難なので、あまりお勧めしません。

こういう緊急事態でなければ、住宅ローンの返済額を減らすというのは結構大変なんですが、緊急事態なので銀行の審査も通りやすいですね。

あと大事なのは、返済ができなくなる前に銀行に行って相談することをお勧めします。

いきなり返済日に口座にお金がなくて返済できないというのは銀行審査上でもマイナスなので気を付けてください。

早くコロナ感染拡大が終息することを願いますね。

本日はこんなお話でした。







銀行の将来③ ~フィンテックの行きつく先~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日は銀行の将来第三弾です。

現在、銀行が最も力を入れて進めているフィンテックについてです。

銀行がフィンテックが推し進める理由は次の通りです。

〇 スマホやIT端末の普及により、いつでもどこでもインターネットを介した取引が可能なインフラが整った。

〇 ネットバンク、●●ペイ、オンラインレンディング(ネット融資)などなどの銀行業務に他業種の会社が参入し、銀行も対抗する必要が出てきた。

〇 マイナス金利が進んだことにより、銀行の収益が圧迫され、人員削減を行う必要がでてきた。その為、人不足をフィンテックで補う必要が出てきた。

インフラが整い、競合が出てきて、かつ人が足りないという状況が銀行が強制的にフィンテックを進めざるをえない状況に追い込んだんですね。

ではこれからフィンテックの行きつく先を書きたいと思います。

〇 銀行取引がすべてスマホでできるようになる。

これは今でも6割くらいの取引はできますよね。でも法人取引とか、なかなか紙ベースの取引から離れられないものを多くあります。

でも将来は契約や融資の実行も含めてすべてインターネット上でできるようになるでしょう。

銀行にはインタネット上で処理できないエラーや特殊な取引を対応する人員と、営業を行う人員のみが残ることになると想像しています。

より営業だけに特化できるという観点ではいいことだと思いますが、人員そのものはやはり減っていくでしょう。

〇 銀行の支店が小さくなり、こじんまりした支店が増える。

支店への来客も減少し、職員も減る。それに伴い、支店での現金取扱量や事務デスクも減るため、現状のような大きな支店はいらなくなります。

銀行の店舗費用というのはすごく大きな固定費ですので、遠からず、小さなオフィス化が進むでしょう。すでに実現に取り組んでいる銀行もあります。

キャッシュレス化が浸透すれば、ATMで現金を引き出すという行為自体が減ることにもなるので、ATMの数も減少していきます。

〇 銀行が就職ランキングの上位から陥落する。

もうすでに陥落しているだろ!というツッコミもありそうですが、一応銀行は就職ランキング上位の常連です。

理由は、①大量採用、②収入が高い、③会社としての安定性が高い、④社会的な信用力が高い、、というところでしょうか。

特に①大量採用、というのが上位ランキングの理由だと思います。

それが大量採用しなくなるので、上位から陥落するということですね。

〇 サービスに特化した銀行が生き残る。今のままの銀行は生き残れない。

今の銀行ってサービスが極めて弱いですね。

今だと取引したら〇〇円キャッシュバックとか、ポイントが付いたりとかが当たり前の世の中ですが、銀行はほとんどないです。

私も働いているときに、本当に銀行はサービスが良くないなと思っていましたし、このままだといつか生き残れなくなるだろうと考えています。金融庁の目が光っているのであまり好き勝手できないという事情もあるのですが、それにしても、、です。

そのサービス力の弱さに目を付けた他業種が本気で参入してきたら、本当に今の銀行はやばいと思います。

その為、どんなサービス勝が提供できるかという勝負が始まり、その勝負に勝った銀行が生き残ることになると思います。

まあ、消費者にとっては良いことなので、どんどん競争してほしいですよね。。

本日はこんな話でした。







銀行員の愚痴⑥ ~会議という名のパワハラ~

こんにちわ!弁当おやじです。

本日は銀行員の愚痴第6弾です。

今日は銀行員の最大のストレス要因となっている会議についてです。

内容は、数字目標を課されている営業が集められ、昨日までの実績や今後どう数字を達成するかを言わされ、怒られる会議です。。

銀行に限らず、営業といわれる仕事をしている人々はこの手の会議はあるんじゃないかと思います。

会議って本当に嫌ですよね。。少なくとも会議が好きな営業担当は見たことがありません。

私がいたメガバンクで週2回~3回、地銀では週3回~4回ありますので、ほぼ毎日会議がある感覚です。

会議をやる理由はいくつかあります。

〇 日々の活動はそれぞれに任されているので、その活動内容が実績につながっているかを上司が確認する。

〇 目標項目は20以上の多岐にわたるので、どの項目が順調で、どの項目が不調なのかは誰もよくわかっていない。その為、項目毎に現状の数字と、今後の方針を共有する必要がある。

〇 単純に数字が行っていない、実績が上がっていない営業を怒る。

こんな感じです。

上司の名目は一つ目、二つ目です。これはパワハラではないですね。ただ実際は三つ目が目的なので、これは立派なパワハラです。

前も書きましたが、叱ることと、パワハラは違います。ただ、会議の場ではほとんどがパワハラです。それには理由があります。

〇 ターゲットを作り、徹底的に怒ることで、他の人にこうはなりたくない、と思わせる。

あえて全員が集まる場でこうすることで、恐怖政治をつくりあげるんです。

まあ、従業員の大半にサボり癖があって、こうしないと真面目に働かないような会社であればある程度有効かもしれませんが、銀行員はだいたい真面目に働いてますので、精神的に追い詰められます。

結果として、営業が嫌で、というより会議が嫌で辞めてしまう人がたくさん出てしまっています。

大事なのは、なんで数字があがっていないのか分析し、改善するために策を考え、指導することです。

正直言って、恐怖政治しかできない銀行の上司は無能としか言えないです。

ただし残念ながら、8割以上の人はこの無能な人々です。

時間と体力をかけて人をしっかり育てようという上司は本当に少ないです。なぜならそういう文化が出来上がっているからです。

女性では会議が嫌で泣いてしまう人もいます。それほどのストレスを抱えて働く意味って何でしょうか。。

ちゃんと言っておきたいのは、仕事はストレスとは切っては切れないものです。ストレスのない仕事は良い成果が上がらないとさえ思っています。

ただ、ストレスにも種類や強弱があります。

精神的に追い詰められるほどのストレスは仕事にマイナスです。個人個人のストレス耐性にもよると思いますが、極度のストレスを感じることはマイナスでしかありません。

人生には色々な生き方と色々な仕事があります。

もし、そんな思いをしている人がいれば是非逃げて下さい、とと言いたいです。

今日はこんな話でした。





銀行員事件ファイル⑤ ~書類紛失~

こんにちわ!弁当おやじです。

今日は銀行あるあるでもあり、大変な思いをした書類紛失事件です。

銀行は書類をなくすと大変です。

お客様の印鑑を押してもらった書類をなくせば、銀行の大きなミスになりますし、お客様からもお叱りを受けます。

でも実はそれ以外の理由でも、書類を無くした本人は生きた心地がしません。

なぜかというと、支店は連帯責任なので、書類をなくすと支店として大きなマイナス評価を受けることになります。

その為、書類をなくすと、支店の職員全員で探すことになります。

想像してみてください。。

自分のミスのせいで何十人という人が書類を探し続け、迷惑をかけ続けてしまう状況を。。みんなの心の声がきこえてきそうです。。。

しかもこれ、見つかるまでやるのです。残業してまで必死で探します。

重大な紛失は原則本部にも即報告しないといけないのですが、無くした当日中に見つかれば、本部に報告せずに済むので、なんとか探そうとします。

紛失自体は2~3か月に1回くらいは起きてしまうことが多いですが、その9割は当日中に発見できます。

それでも汗ダラダラです。。

私も当日中に見つかったことも含めると10回以上は経験あります。。

それでも見つからなかった場合は本部に報告します。

めちゃくちゃへこんで家に帰ってもブルーな状態です。。

その後も2~3日は探しますが、見つからなければ紛失として、お客様にも連絡し、再度書類をもらう必要があればもらいますし、銀行内部で処理可能であればなんとかします。

本当に見つからない場合は、シュレッダーを一枚一枚つなぎ合わせるという途方もない作業もします。これは本当に気の遠くなる作業です。

私の経験ではシュレッダーから出てきたことはないですが、たまにあるらしいです。

こういうミスは、営業で数字をあげてきても、すべてが台無しになります。

営業で大きな収益を上げたスーパーヒーローが、一瞬にして犯罪者的なポジションになってしまうんです。

銀行は攻めること(営業)も非常に重要なのですが、守ること(事務、コンプラ等)もとても大事です。

攻めが苦手でも、守ることはできる人は銀行で働けますが、守ることができない人は銀行では生きていけないのです。

攻めの前に守ることが重要ということは銀行員であれば肝に銘じておいてください。

本日はこんなお話でした。